また来ました [ウエスタンブーツ]
一年前に紹介したブーツが再修理で届きました。
なぜかこのようなワイルドなブーツをお持ちの方々はワイルドに履く傾向がおありのようです。
かかともここまであくまでワイルドに
通常ではない履き方にもかかわらず、V字に張り合わせた部分は剥がれていません。
とくに底を見ると以前こちらで張替えをしたものだと、すぐに分かります。
要するに自分のした仕事が戻ってきたんだなとゆうことですが、
精一杯のことをしたにもかかわらず、このような扱いではと気持ちは複雑です。
底もかかとも正常に履けるようになったと思いますが、できればあのようなひどい状態
ではなくまともな状態で再会したいものです。
ウエスタンブーツは修理が何度でもでき長く履きつずけることのできるすばらしさが
ありますが、ただ所有者の手入れと修理者のその場限りの作業でない
その後を考えた修理を続けていきたいと思います。
古いトニー・ラマの修理 ソール編 [ウエスタンブーツ]
前回と同じブーツのソール(靴底)の張り替えをやってみました。
滑り止めのゴムを剥がしたところです。普通なら底に打つ釘は
さびてしまうので鉄の釘は使いませんが、これは鉄の釘が使用されています。
底全体をはがしてみると左右の同じようなところに革の裂け目がありました。
このような機会に修理しておくのが、修理する側にもやり易くしっかりした
仕上がりにもなっていきます。
靴の底やかかとのすりへった部分を交換していくのが靴にもダメージを与えず
長くはいてゆくことができますし全体のバランスなど見た目にももとの雰囲気を
大きく変えずに出来上がります。
今回はブーツのいたみが多いのでソール(靴底)全体を交換します。
あくまでも現状より良くする(靴ですから履けるようになる)のが修理です。
過度に期待されるのも困ってしまいますが、なんとかこちらも納得のいく
リペアをやってみたいです。
このブーツでは一度無理な修理がされていたため今回も
オリジナルな雰囲気がまったく無くなってしまったのは残念です。
2011-10-23 13:19
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古いトニー・ラマの修理 ヒール編 [ウエスタンブーツ]
2011-10-17 21:02
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はじめてのブーツは失敗でした。 [ウエスタンブーツ]
今から30年以上前の1978年の春休みにほんの延べ1ヶ月、アメリカにホーム・ステイを
かねた旅行に行くことができました。
もちろん海外旅行はおろか国内旅行の最長は高校の修学旅行でした。
行き先はカリフォルニア(キャルフォルニアではありませんよ!山下さん。)
サン・フランシスコの郊外の町のご家庭に3週間ホーム・ステイをさせていただきました。
どうしてもカウボーイ・ブーツが欲しいからと言ってホスト・ファミリーのお父さんに
記憶では「本物のウエスタン・ショップ」に連れて行ってもらいました。
記憶では半額のセールで33ドルでジーンズの Warngler の名前がついたこの
ブーツを買いました。
後に気が付くことになったのですが、おそらく ACME とか TEXAS のようなマスプロメーカー
で製造されたものでしょう。
インソールは紙の様だしライニングに布を使うなどコストをおさえたもので、
トップのライニングにカウ・ハイドが使われていたのがましかな?
履き心地は悪い・・・カウボーイ・ブーツはこんなもんかと思いました。
こうゆう体験が次へとつながらないのでしょうね。
近年あのメーカーがどうした、このメーカーがああなったなんて聞きますが、
名前だけでは良いのか悪いのか分からないはずです。
良いものを見分けることのできる人に聞いてなるべく私のように失敗のない
ブーツ選びをしてほしいですね。
多少無理をしても履物はきちんとしたものを選ぶべきなんでしょうか。
今日のフリスビー(フリズビー)
1978年 U.C.Berkeley の購買で買った初期の WORLD CLASS 141g (未使用)
Maker Unknown [ウエスタンブーツ]
またメーカーが分からないペアです。
宇都宮のYさんには出どこが分かっていらっしゃいますが、
それ以前、メーカーがどこのものかまったく分からず、
私には何の手がかりもありません。
いつもの様にディテールをお見せしますが、数少ない私の資料では
分からないおそらくカスタムメイドのもののようです。
トゥはけっこう広めのボックス・トゥ
フロントのタングはこんなかんじ。
リアはこんなかんじ。
そしてプルはこんなループです。
さてどこのメーカーなんでしょうか?
Historic Ray Jones のブーツ [ウエスタンブーツ]
またまたお客様にお預かりしているブーツです。
テキサスAustinの北西17マイルの Lampasasに1977年まで
かつて製作していたレイ・ジョーンズのペアです。
今夜の私の住む新潟はひどい天気です。夕方の6時時点では積雪が
無かったのに帰宅時の11時半は多いところで10センチもの
積雪それに加えての強風ひどい天気ですが、スノーシューを経験した
おかげで楽しかったりして?
ところで、ブーツですがブーツトップ、フットともにかなりしっかりした牛革を
使用しています。
このメーカーの特徴はトゥのスティッチパターンで、フロントおよび
バックのタングでもすぐにそれと認識することができます。
本国ではレイ・ジョーンズを説明する時に一部では不恰好な、洗練されて
いないなどと言われる一方、派手さはないが妥協しない優美な完全主義
を貫いたブーツと高く評価されているようです。
よく使い込まれていますが、細部にいたるまで特徴を持っているブーツだと
思います。
トップには依頼者のイニシャルが入っています。
このような高く評価されるブーツはいつもコレクターの垂涎の的です。
次回はハイエンドなブーツではなくロゥエンドなブーツの予定です。
豪華なブーツ 「Stallion」 [ウエスタンブーツ]
タラーン!すばらしいでしょ!これもお客様のもので、修理ができあがった時に
撮影したのですが、残念ながら色が白っぽく撮れてしまいました。
新しいカメラ まだまだ使いこなすには時間がかかりそうです。